人と血管

人と血管について

私たち人間の体の約7割は水分から出来ています。水分の内訳は、細胞内の水分である細胞内液が3分の2を占め残りの3分の1は細胞外液です。 細胞内液は体重のおおよそ4割に相当し、体重70キロの人であれば28キロ(28L)が細胞内液です。細胞外液は体重のおおよそ2割に相当し、 体重70キロの人であれば14キロ(14L)が細胞外液になります。

更に細かく言うと、2割の細胞外液は間質液と体腔液・腹腔液・胸腔液・脳脊髄液などから形成されています。間質液が増えてしまう病気を浮腫と呼び、 体腔液がたくさんになってしまっている状態をお腹にたまる場合は腹水・胸にたまる場合を胸水と呼びます。

細胞外液には塩素イオンやナトリウムイオンが多く存在し、細胞内液にはカリウム・リン酸などのミネラル濃度が高い特徴があります。 どちらも塩の中に含まれるミネラル物質ですね。

私たちの体の中では、細胞膜を介して細胞外液から必要なミネラルや栄養素を取り入れます。また、体の外に出される老廃物などは、細胞外液に運ばれて 腎臓や肝臓に送り込まれ、更にいらない物を体の外に出す働きが行われているのです。

人と血管について考える

細胞内液と細胞外液は浸透圧により必要は家要素を取り入れたりいらない物を体の外に出したりしています。 浸透圧とは、体の中で水が食塩水に引き寄せられ、食塩水も水に引き寄せられて保っている状態で、通常は等張です。 等張とは、お互いにでしゃばらずに浸透圧を保っている状態です。

天然塩であれば、水素イオンとナトリウムイオンだけではなく、カリウムも含まれるため細胞膜を介して外側と内側でナトリウムイオンと カリウムが混じりあい、カリウムの働きかけにより腎臓や肝臓で処理され汗や尿として排出されます。

食塩の場合は、ナトリウムイオンの割合がほとんどなので、カリウムを補わない場合体外に排出されないで、体液のナトリウム濃度が上がってしまいます。 体液中のナトリウム濃度が上がり体液量が増えてしまうと、浮腫を起こします。

体液と血液の量には関係があり、体液の量が増えると今までバランスがよかった血圧が変動してしまいます。血圧が変動するとどうなるでしょう。血液の流れが悪くなり、 体の細部に至るまで充分な血液が運ばれなくなってしまうのです。 塩化ナトリウムがなければ私たちは死に至りますが、塩化ナトリウムの過剰な摂取は血圧に悪影響をもたらすのです。